栃木いろは坂のルート

栃木いろは坂は、北関東でも最も人気のあるツーリングコースと言って差し支えないでしょう。
建設省と道の日実行委員会が選定した「日本の道100選」にも認定されているいろは坂は、連続するファインディングとアップダウンが特徴です。
コーナーの数が48あるところから「いろは坂」の名称がつけられており、わずか16kmの行程に440mもの標高差があるため、ツーリングをしていると次々に新たな光景が目に飛び込んできます。

紅葉や新緑の季節には、ライダーはもちろんのこと、観光バスも大挙していろは坂に押しかけるため、坂全体が一歩通行になっています。
上り線と下り線は「第一いろは坂」と「第二いろは坂」にはっきりと分かれているので、行きと帰りでは全く違う景色を楽しめるようになっています。

いろは坂が整備されたのは昭和になってからですが、実はこの道は大変古く、奈良時代にはすでに開拓されていたと言われています。
いろは坂もともと、男体山をご神体とする山岳信仰の場所でした。
神聖な道ということで、明治の初め頃までは女性と牛馬がこの道に立ち入ることは許されていませんでした。

栃木いろは坂周辺の施設

紅葉を楽しむのに絶好のスポットとしては、「明智平」が有名です。
明智平は第二いろは坂の終点近くにあり、展望台からは華厳の滝や中禅寺湖を一望にすることができます。
華厳の滝はここから見るのが一番美しいと言われていますから、いろは坂にツーリングに行ったら必ず立ち寄るようにしたいものです。
ロープウェイも運行されているので、バイクを駐輪して乗ってみるのもおすすめです。

栃木には良い温泉もたくさんありますので、日帰りと言わずに1〜2泊の泊まりがけで行くのも楽しいものです。
いろは坂の手前にあり、日光市が運営している「やしおの湯」は無色透明のアルカリ性単純温泉で、お肌がツルツルになると評判です。
やしおの湯の露天風呂からは、紅葉や新緑の美しい景色を堪能することができます。

また、東照宮の方へ向かって小倉山を上がっていったところにある日光小倉山温泉も、風情があり安らぎを求める人達の間で好評です。
日帰りの源泉かけ流し温泉施設を探している人には、日光東照宮すぐ近くの東照温泉に行ってみるのもいいかもしれません。

栃木いろは坂にツーリングに出かける際の注意点

いろは坂は非常に人気の高い観光スポットのため、人気のシーズンになると平日でもかなりの混雑が予想されます。
混雑を避けるためには早朝に家を出発し、朝の7時ぐらいにはいろは坂を登り始めるようにするのがベストです。
帰り道も、夕方になってしまうと渋滞に巻き込まれるので、午後3時頃を目安にいろは坂を降りることをおすすめします。