冬にバイク乗りますが

機械は使い続けないとダメになるというのをよく耳にします。
さすがに真冬の寒空にバイクでツーリングをしたいと考える人は、あまりみかけません。
特にうっすらとでも雪が降る信州や北陸など、日本海側は海からの湿った空気が内陸奥地まで吹き込みますので、言い尽くせない寒さです。

さすがに冬はバイクも冬眠というライダーが増えます。
ただし使わないとダメになるというのも、あながちでたらめを言っているわけでもなく、ほんとうにエンジンがさびついてかからないといった事は、しばしばおこります。
冬眠させるならしっかりと冬支度をして冬眠させるべきです。
その手順はなかなか面倒なのですが、最低限度の事はしておかないと、後で泣きっ面をかくのは自分なのですから、考えられる事はすべてやってしまいましょう。

ガソリンが腐るは本当か

車が何年も放置されたままの状態にしておくと、いざキーを回してもエンジンがなかなかかかってくれないといった事は、実際にあります。
バイクはどういった時にそうなってしまうかと言いますと、エンジンオイルが中途半端に残ったりした時です。
本当にガソリンは腐ります。

ガソリンに含まれている成分の1つが空気と触れると、まったく別の成分に変わってしまい悪臭やヘドロに変化してしまうのです。
揮発成分も完璧に抜けて品質劣化がおきてしまいます。
もしこれをそのまま使うとタンクもろともエンジンにも腐食が広がり、最悪エンジンがかからない事態に陥ってしまいかねません。

そうなると愛車をおしゃかにするしかなくなります。
そこまでなるには1年以上の時間が必要なので、冬の間の半年程度放置しただけなら腐敗はしませんが、何らかの影響は出るはずです。

バイクを上手に冬ごもりさせるには

方法は2つありますから、いずれかの方法を試してみてください。
1つはタンク内に中途半端に残ったガソリンを完全に抜き取る方法です。
そもそもガソリンを中途半端に残すのが悪いのだから、タンク内を空にしてしまえばいいのだという考え方になります。

タンク内に一滴でも残っているとその一滴のために、タンク内部が腐食してエンジン不調になってしまいますので、タンク内をきれいにしておかなければいけません。
タンク内においるスプレーを万弁なく噴射してから、硬くふたをして保管するか、乾燥剤と一緒に袋に密閉するなどしていてください。
ようするに結露を吹かせないようにすれば良いのです。

理想的なのは屋根付きの乾燥した車庫に保管する事なのですが、それが難しいようならシートをしっかりかぶせてエンジンを守りましょう。
もうひとつの方法は真逆な方法で、ガソリンを満タンにして保管する事です。
これでガソリンの品質劣化を防ぐと共に結露を予防します。

バイクを長期保存する時の注意点

ガソリンは揮発性です。
長く放置している間に気化したガソリンがそこら中に十万していて、セーターの摩擦から発する静電気に過反応して大爆発する危険もあります。
そう考えるとガソリンを抜く作業よりも、むしろ満タンにして保管しておく保管の方法の方が、より安全性が高くおすすめです。
バッテリーも可能なら長期保管する間は外しておくと、放電の危険から守ります。